北海道・奈井江町、ファーム辰馬の”躾”トマト。
トマトはもともとペルーなど熱帯乾燥地帯で誕生した作物。かつて南米で自生していたトマトは、石ころだらけのやせた土地で育ち、水も肥料もない過酷な環境下で生き延びようと、トマトが自らの力で栄養や甘みをたくわえたのです。そうした特製を最大限に生かし、トマト本来の力で栄養や甘みをたくわえた「自然の味」を育てたい。ファーム辰馬が取り組むトマト栽培の原点は、そこにあります。
自然のままに、甘やかさずに、”手”を掛ける。
太陽と大地が育てる、といっても全くの放任農法ではありません。まず最も重要なのが、土づくり。ファーム辰馬では、自然本来の有機肥料を100%使い、さらに奈井江の土壌特製に合わせて必要な栄養を補給しながらトマト栽培にベストな土のコンディションを維持しています。
また、栽培中の農薬使用は必要最小限にとどめ、使用する内容も環境に影響の少ないものを厳選します。さらにファーム辰馬で栽培しているトマトは、甘くてジューシー、生で食べてもおいしい『桃太郎』という品種。これは栽培が難しいといわれており、綿密な管理が要求されますが、健康な土と奈井江の気候、さらに細心の注意を払って世話をすることで、化学肥料を排除し、農薬を最小限にしても病気や害虫に強く、甘みと酸味のバランスがとれた”昔懐かしいトマトの味”に育つのです。
太陽の恩恵と健康的な地力、そしてファーム辰馬のこだわりによって躾けられた自然な実り。それは、まさに人の”身を美しく”する味わいです。